株式会社なの花東日本発達障害の強みを生かす「調剤アシスト」の雇用モデルを立ち上げた事例

「調剤アシスト」で発達障害の強みを地域医療に活かす

株式会社なの花東日本は、全国で「なの花薬局」を展開するメディカルシステムネットワークグループ(東証プライム市場上場)の一員として、関東甲信越・東海エリアで地域薬局「なの花薬局」を運営しています。

2022年から開始した調剤薬局の本業に直結した雇用で発達障害の強みを活かす「調剤アシスト」の雇用モデルと、その導入の背景について採用担当者様にお話を伺いました。

調剤アシストとはどのような業務ですか

調剤アシストは、調剤薬局の店舗内で障害のある方にご活躍いただくことを目的に立ち上げた雇用ポストです。

主な業務は処方箋に記載のある医薬品を薬棚から必要な数だけ取り出して集めるピッキング業務です。患者さまの来店が少ない時間には、医薬品・商品の検品、収納、機器のメンテナンス、備品補充などをお願いしています。将来的には、処方箋のデータ入力業務や簡単な接客など、ご自身の興味や適性に合わせて、業務の幅を広げていく事も検討しています。

調剤アシストの雇用モデルを導入した背景を教えてください

調剤アシストが活躍する「なの花薬局 昭島駅前店」(昭島駅から徒歩1分)

導入の背景には、2つの理由があります。1点目は、調剤薬局の業界全体における慢性的な人員不足です。

調剤薬局では国家資格者である薬剤師の配置が必要ですが、業界全体として慢性的に人が足りず事業のボトルネックになっています。また、実際の店舗運営はたいへん忙しいのが実情です。しかしよくよく業務内容を見てみると、必ずしも薬剤師がやらなければならない業務ばかりではないことがわかりました。分業と仕組みを整えることで、障害のある方に得意な業務でご活躍をいただき、薬剤師には服薬指導など、より専門性が求められる業務内容に注力することができる運営モデルを作ることができると考えました。

2点目は障害者の法定雇用率の安定的な達成に向けては、「本業」で雇用を創出する必要があると考えたことです。総務や人事など、本部機能の中で障害者を雇用するにしても、受け入れ可能な雇用人数には限界があります。SDGsが社会的なスタンダードとなる中で、本業である調剤薬局の店舗内で、障害のある方一人ひとりの個性に応じた働き方を実現することに大きな意義を感じました。

発達障害の方に着目した理由を教えてください

発達障害のある方のなかには「正確性の高さ」や「手先の器用さ」、「規律やルールを順守する」といった強みを持つ人が少なくないと聞きました。そのような強み・特性が調剤アシストの業務にマッチするであろうことを想像し、是非、私達のグループの薬局でご活躍いただきたいと考えました。

検討段階では社内から「業務の品質や安全性の面は大丈夫なのか?」と懸念する意見も出たのですが、ピッキングした医薬品が患者さまの手元に渡るまでに、携帯端末や薬剤師による二重・三重のチェックを行う業務オペレーションがすでに構築されているのですぐに懸念は解消されました。

Kaienのコンサルティングで印象に残ったことがあれば教えてください

特に「採用支援」が印象的でした。発達障害の方は人によって持っている強みや障害特性が千差万別だと聞きますので、適性を自社だけで見極めることは難しかったと感じています。

調剤アシスト採用プログラムの内、適性検査と実習で使用するマニュアル

今回の採用にあたっては、おなじ調剤薬局業界である薬樹株式会社の特例子会社薬樹ウィルとKaienが共同で開発した「調剤アシスト採用プログラム」を活用して選考しました。調剤アシスト業務で必要となるスキルを確認する「適性検査」や実際の調剤アシスト業務を体験する「実習」を通じて、候補者に業務の適性がありそうか事前に確認することができました。

「処方箋の見方」や「ピッキングの方法」についての座学研修や、ダミーの処方箋でのピッキング体験プログラムなど、実践的なプログラムが用意されていたので、しっかりと適性を見極めることができましたし、実際に雇用した後の研修もとてもスムーズでしたね。

今後のビジョンをお聞かせください

調剤アシストのお仕事は地域にお住まいの患者さまの健康に直接的に関わる仕事です。地域医療に貢献出来ていると実感でき、やりがいを感じていただけると思います。実際に雇用してみても、よい雇用モデルであることを実感しているので、将来的にはメディカルシステムネットワークグループの全国の薬局で調剤アシストの採用を広げていきたいと考えています。

なの花東日本、メディカルシステムネットワーク 採用チームの皆様

取材協力:株式会社なの花東日本 取締役 管理部長 西尾哲弥様

Kaienが行ったサポート内容

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