Q&A「面接の際に言葉遣いで注意すべきことはありますか?」
面接官の言葉選びひとつで、応募者が企業に対して抱く印象は大きく変わります。障害への理解がある会社だと認識してもらえるように応募者の気持ちに寄り添った適切な表現を心がけてください。障害者雇用の経験が浅い面接官が失敗しがちなポイントを3つ紹介します。
その1.「障害者スタッフ」など呼称により疎外感を与えてしまう
障害者手帳を所持している自社スタッフを指して「障害者」や「障害者スタッフ」などとひとくくりに表現することは控えましょう。障害のある方を区別・ラベリングをしている印象を与えることがあります。また、「障害を”持っている”スタッフ」という表現も良い印象を持たない方が多いようです。「障害」は自分の意志で好き好んで持っているものではありません。Kaienでは「障害のあるスタッフ」という表現を推奨しています。受け手の感情に寄り添った適切な呼称を心がけてください。
その2.「普通」という言葉を安易に使ってしまう
「〇〇さんは普通の人と比べてもコミュニケーションに違和感がありませんね」といった表現を使ったことはありませんか? 誉め言葉のつもりで言っているかもしれませんが、受け止め方によっては、障害のある方を「普通の人」ではないと捉えているように聞こえてしまいます。日頃の生活で、ご自身の障害により差別や偏見を感じている方も少なくありません。「普通」という言葉に対して苦しさを感じる方もいるので、なるべく面接の場では「普通は…」という表現は控えたほうがよいでしょう。
その3.「障害はいつから発症しましたか?」という質問を、間違った場面で使ってしまう
障害には、種別によって後天的に発症するものと、生まれながら先天的にある障害があります。発達障害やてんかんなど遺伝的な要因による先天性の障害のある方に対して、気分障害など後天性の精神障害と同じように「いつから発症しましたか?」と紋切り型に質問していることがよく見られます。障害への基礎的な理解がない担当者だと思われてしまう可能性があるので、「ご自身が違和感を感じたのはいつ頃ですか」など障害の種類に応じて質問の言い回しを変えることをおすすめします。
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